低置胎盤って何!?
妊娠中のトラブルの1つ『低置胎盤』
なかなか馴染みのないワードですが、中身を知ると結構怖いトラブルです。
今回は低置胎盤経験者の私が『低置胎盤と診断されたら絶対に守って欲しい2つの事』をお伝えします!
この記事で分かること
- 低置胎盤と診断されたら守るべき2つの事が分かる
- 低置胎盤とは何かが分かる
- 低置胎盤の原因・リスク・治療について分かる
目次
低置胎盤と診断されたら
守って欲しい2つの事
はじめに
- 『守って欲しいこと』は低置胎盤の中でも、内子宮口から2cm以内に胎盤の端が出来てしまっている方向けです。
- ですが【低置胎盤と診断されたけど 胎盤がそこまで低い位置ではない方】が目を通しても損はない内容となっています。
低置胎盤についてのみを知りたい方はこちらへ。
守って欲しい事とは以下の2点です。
- 安静
- 子宮収縮抑制薬をちゃんと飲む
低置胎盤と診断されたら、出血をさせないことが最重要となります。
妊娠中に出血した場合、赤ちゃんとママの命に関わります。
守って欲しい事とは『出血をさせない』こと⇨低置胎盤の治療
1.安静
妊娠中にお腹が張ってしまう原因は何個かありますが『安静が保てない』ために、お腹が張ってしまうことが多いです。
安静が保てずお腹が張ると、胎盤が剥がれて出血する可能性があります。
低置胎盤は出血したらアウトです。
即入院、もしかしたら即帝王切開になる可能性も。
ですので、安静が大事です。
自宅安静 or 入院して安静になるかは、自分では選べません。
医師の指示に従いましょう(涙)
子宮収縮抑制薬をちゃんと飲む
子宮収縮抑制薬はお腹の張り(子宮収縮)を抑えるために処方されます。
『安静』の項目でもお伝えしましたが、お腹が張ることで胎盤が剥がれてしまい、出血する可能性があります。
ですので、子宮収縮抑制薬を用法・容量を守って ちゃんと飲むことが大事です。
自宅安静の場合は飲み薬
入院の場合は飲み薬 or 点滴
そもそも…低置胎盤とは
通常よりも低い位置に胎盤が出来てしまうことを言います。
(通常はお腹の上の方に胎盤が出来ます。)
似た言葉に『前置胎盤』がありますが
- 低置胎盤⇨子宮の入り口を胎盤が覆っていない
- 前置胎盤⇨子宮の入り口を胎盤が覆っている
胎盤が子宮の入り口を覆っているか否かの違いですね。
低置胎盤の原因
- 高齢妊娠
- 多胎
- 子宮手術の既往
(帝王切開や子宮筋腫核出術など) - 子宮内操作
(子宮内膜搔爬手術:いわゆる中絶手術、子宮鏡下手術など) - 喫煙 など
これらが原因として挙げられます。
ですが、実際は原因がはっきり分かるわけではなく、胎盤の出来る位置は運命的なものであり 神のみぞ知る、という感じです。
低置胎盤のリスク
妊娠中、分娩中〜分娩後、帝王切開時に出血のリスクがあります。
- 妊娠中:お腹が張る(子宮収縮)▶︎子宮の入り口付近にあった胎盤が剥がれる▶︎出血する可能性がある
- 自然分娩時:胎盤→赤ちゃんの順に出てしまうと、胎盤が出る時に大量出血の可能性がある
- 分娩後:分娩後の子宮の戻りが悪い(収縮不全)▶︎出血する可能性がある
- 帝王切開時:通常の帝王切開に比べて出血量は多くなる
妊娠中に出血するとどうなるか
『低置胎盤』で妊娠中に出血する事を警告出血と言います。
警告出血の症状
- 腹痛はないけど性器出血がある
- 出血は少量の時が多いが、大量に出る時もある
少量の性器出血でも、腹痛がなくても、即受診を!!!
妊娠中に出血した場合、緊急で帝王切開をする可能性があります。
私の場合は、37週目前の健診で産婦人科医から「あなたは時限爆弾を抱えているようなものだ。いつ出血してもおかしくない。」と脅されていました(震え声)
低置胎盤の場合の出産方法・出産時期
低置胎盤の場合の出産方法は、自然分娩か帝王切開になります。
胎盤の位置にもよりますが、胎盤の位置が低いと分娩時の出血リスクが高いので、帝王切開になる場合が多いのではないかと思います。
帝王切開の場合の出産時期は、特に問題がなければ正期産の妊娠37週以降になります。
低置胎盤について:まとめ
低置胎盤とは
- 通常よりも低い位置に胎盤が出来る
- 妊娠中・分娩中〜分娩後・帝王切開時に出血のリスクがある
- 低置胎盤の治療は
①安静
②子宮収縮抑制薬の内服 or 点滴
子宮口に近い低置胎盤と診断されると、常に出血リスクと隣り合わせの妊婦生活になります。
- 安静
- 子宮収縮抑制薬をちゃんと飲む
この2点を猛烈に守って下さい。
とてもストレスフルな妊婦生活になりますが、赤ちゃんとママ自身のため、乗り越えていきましょうね…!!