サウジアラビアで行われたスーペルコパ決勝、注目のマドリードダービー
レアルはアザール・ベンゼマ・ベイルと主力を抜いて戦いに臨んだ。
目次
試合展開
前半
序盤からレアルペース。
ボールを支配する時間が多く、決定的なチャンスも何度かあったが、GKオブラクの好セーブで決まらず無得点のまま後半は折り返し。
後半
後半もややレアルペースだったが、互いに決定的なチャンスを作りながらも両GKの好セーブ連発で得点は決まらず。
延長戦
比較的アトレティコペースで進んでいった。
最初のチャンスはアトレティコにあったが、GKクルトワのセーブで何とか凌いだ。
互いに撃ち合うも両GKの好セーブに阻まれ得点が決まらない。
史上最高のレッドカード
これごレアルの運命を決めた歴史的なワンプレーとなる。
試合開始から115分。アトレティコのクリアしたボールがDFカルバハルの足に当たり、ルーズボールとなる。そこへ抜け出たFWモラタが決定的なチャンス。キーパーとの1vs1となりそうな場面で背後から追っていたMFバルベルデが決死のスライディング。
モラタは倒れ込みレアルは絶体絶命のチャンスをバルベルデに救われた形になる。
しかし、決定的なチャンスをファールによって阻止した事により(プロフェッショナルファール)レッドカードで一発退場。
チームの為に行った勇気あるファールだった。
アトレティコのフリーキックとなったが得点には繋がらず、その後チャンスがあったもののGKクルトワのセーブによりPK戦へ。
バルベルデのあのファールがなければレアルは優勝を逃していただろう。
レアルの運命をバルベルデが変えた瞬間だ。
賛否両論はあるが、まさに史上最高のレッドカードだと言える。
PK戦
【スコア】
4-1
レアル
カルバハル○
ロドリゴ○
モドリッチ○
セルヒオ・ラモス○
アトレティコ
サウール×
トーマス×
トリッピアー○
大会MVP
MVPは決死のファールでチームを救ったバルベルでが受賞。
退場者がMVPをもらう事は異例だ。
道徳的にはレッドカードをもらった選手が最優秀選手に選ばれることなどあってはならないことかもしれない。
しかし「あの場面」「あのタイミング」「あの状況」
誰もがバルベルデと同じ判断をしたかもしれない。
チームを救ったプレーは称賛に値すると私は思う。
否定的な意見もあるかもしれない。しかしこれがサッカーだ。
バルベルでのプレーで全てが変わった。
21歳の若き青年が行った勇気あるプレーを称えたい。
選手評価
ベストプレイヤー
バルベルデ
間違いなくバルベルデがレアルを優勝へ導いたと言っても過言ではない。
注目されたファール以外にも攻守ともに良いプレーだった。特に前への推進力がすごく、ウィングの推進力がなかったのでドリブル突破力でチャンスを演出していた。
この日ピカイチだった。
クルトワ
決定期を何度も救った。
最近のクルトワの活躍には目を見張るものがある。
ダメ補強かと思っていたが、やっとナバスがいながらもクルトワを獲った理由がわかってきた。何度もチームを救ったプレーは評価に値する。
ワーストプレーヤー
ヨビッチ
今日も可能性を感じなかった。
流れの中で決定期をなかなか作れない。ヘディングのターゲットにもなかなかなれていないし、良さが全く出ていない。
昨季の活躍はブンデスでしか通用しないのだろうか。
一度プレミアリーグで経験を積ませるべきだと私は思う。
マリアーノ
シュートは打てていたもの決定的な仕事ができない。
マリアーノの良さは何だったか記憶にすらない。
レアルのベンゼマのバックアッパーは深刻だと私は思う。
優勝
無断だった昨年の雪辱をこのスーペルコパで果たしたと私は思う。
4チームの出場になった事によってスーペルコパはより大会らしく、より優勝らしく感じた。マドリーダービーとあって最後まで気が抜けない試合だった。
レアルはこの優勝で良い流れがさらに上昇すると私は思う。
しばらくはこの優勝に浸りたい。